さて日常的に使われるもので「溜飲」という言葉があります。
この溜飲に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
溜飲がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは溜飲の読み方と意味、「りゅういん」と「ためのみ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では溜飲の正しい読み方は、「りゅういん」「ためのみ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、溜飲の正しい読み方は「りゅういん」になります。
溜飲の”溜”は「た(める)」「ため」「りゅう」、”飲”は「の(む)」「いん」と読むことができますが、溜飲は「りゅういん」と読むのが正しく、「ためのみ」と読むのは間違いです。
また「溜飲(りゅういん)」は、「留飲(りゅういん)」と書かれることもありますが、これらはどちらも同じものです。
”溜”は当用漢字と言われるもので、いま現在ではほとんど使われてなく、簡単に言えば”留”の前に使用されていた漢字のことです。
当用漢字と言うのは、”常用漢字の前に政府から告示された漢字のこと”で、
常用漢字表が告示されたことにより、当用漢字表は正式に廃止されています。
ただ一般的には「りゅういん」は”溜飲”と書き表されることがほとんどです。
次の章で溜飲の意味と類義語について解説していきます。
では溜飲の意味と類義語について見ていきましょう。
まず溜飲は「胃の消化作用が不十分で、飲食物が胃の中にたまり、胃液が喉(のど)まで上がってきたりする症状のこと」の意味として用いられています。
溜飲を用いた例文としては、「それを聞いて溜飲が下がった」や、
「そんなことで溜飲を下げることはできない」のような使い方で用いられています。
”溜飲を下げる”というのはことわざで、「不平・不満を解消して、気分がすっきりすること」を意味しています。
胃液が喉まで上がってくることが”不平・不満”に例えられており、
それが下がることで気分がすっきりする、というような表現となっています。
また溜飲の類義語としては、「逆流(ぎゃくりゅう)・嘔吐(おうと)・反吐(へど)・吐瀉(としゃ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても溜飲と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「溜飲の読み方と意味、”りゅういん”と”ためのみ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、