洛東の読み方と意味、「らくとう」と「かくとう」正しいのは?

 

さて日常的に使われることはあまりないですが、「洛東」という言葉があります。

 

この洛東に使用されている漢字(特に”洛”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは洛東の読み方と意味、「らくとう」と「かくとう」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.洛東の正しい読み方は「らくとう」「かくとう」?

 

では洛東の正しい読み方は、「らくとう」「かくとう」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、洛東の正しい読み方は「らくとう」になります

 

洛東の”洛”は「らく」と読むことはできますが、「かく」と読むことはできないので、洛東を「かくとう」と読むのは間違いです

 

 

 

また洛東(らくとう)のように「洛(らく)」が用いられている言葉には、
「入洛(にゅうらく)・花洛(からく)・洛中(らくちゅう)・洛外(らくがい)」などがあります。

 

洛東(らくとう)のように「東(とう)」が用いられている言葉には、
「東遷(とうせん)・東宮(とうぐう)・東西(とうざい)・極東(きょくとう)」などがあります。

 

 

次の章で洛東の意味と類義語について解説していきます。

 

2.洛東の意味と類義語について

 

では洛東の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず洛東は「京都の東の郊外のこと」の意味として用いられています。

 

 

京都のことを”洛(らく)”と呼ぶのは、京都はその昔、平安京と称されていて、
平安京の都を造営するときに中国の洛陽という都を参考にしたからです。

 

ただ平安京の真ん中を通るメインストリートから東と西に分けてモデルが異なり、
西側は長安(中国の都)、東側が洛陽を参考にして造られていたそうです。

 

ですが、西側(長安モデル)は環境的に住みにくく、東側(洛陽モデル)の方が人も多く栄えていました。

 

 

このことから東側(洛陽モデル)が平安京の見本として指されるようになり、
京都のこと西側・東側に関係なく、”洛(らく)”と呼ばれるようになったんですね。

 

ちなみに地方から京都に行くことを”上洛(じょうらく)”、京都から出ることを”下洛(げらく)”、地方から東京に行くことを”上京(じょうきょう)”と言います。

 

 

 

また洛東の類義語としては、「洛中(らくちゅう)・洛外(らくがい)・京洛(きょうらく)・西京(さいきょう)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても洛東と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「洛東の読み方と意味、”らくとう”と”かくとう”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ