結論から言ってしまうと、神器の正しい読み方は「じんぎ」「しんき」の両方になります。
神器の”神”は「かみ」「しん」「じん」、”器”は「うつわ」「き」と読むことができます。
一般的には神器は「じんぎ」と読むことがほとんどです。
ただ神器は「じんぎ」「しんき」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”器”の読み方は「き」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぎ」という読み方をすることはできません。
神器のように「じんき」ではなく、「じんぎ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
神器であれば、神(じん)+器(き)なので、器(後ろの語)の語頭である清音の”き”が濁音の”ぎ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で神器の意味について解説していきます。
神器(じんぎ)は「三種の神器の略のこと」の意味として用いられています。
三種の神器というのは、”日本神話においてアマテラス(天照大神)がニニギノミコト(瓊瓊杵尊)に授けた三種類の宝器のこと”で、八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の三種類の宝器のことを指しています。
※天叢雲剣は別名で、草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれています
神器を「じんぎ」と読むと上記のような意味になりますが、
「しんき」と読むと「神を祭るときに用いる器具のこと」の意味となります。
このように神器は「じんぎ」「しんき」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「神器の読み方と意味、”じんぎ”と”しんき”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど