さて日常的に使われるもので「目頭」という言葉があります。
この目頭に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
目頭がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは目頭の読み方と意味、「めがしら」と「もくとう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.目頭の正しい読み方は「めがしら」「もくとう」?
では目頭の正しい読み方は、「めがしら」「もくとう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、目頭の正しい読み方は「めがしら」「まがしら」になります。
目頭の”目”は「め」「ま」「もく」、”頭”は「あたま」「かしら」「とう」と読むことができますが、目頭は「めがしら」「まがしら」と読むのが正しく、「もくとう」と読むのは間違いです。
ただ一般的には目頭は「めがしら」と読むことがほとんどです。
また”頭”の読み方は「かしら」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がしら」という読み方をすることはできません。
目頭のように「めかしら」「まかしら」ではなく、「めがしら」「まがしら」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
目頭であれば、目(め・ま)+頭(かしら)なので、頭(後ろの語)の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で目頭の意味と類義語について解説していきます。
2.目頭の意味と類義語について
では目頭の意味と類義語について見ていきましょう。
まず目頭は「鼻に近い方の目の端(はし)のこと」の意味として用いられています。
目頭を用いた例文としては、「目頭を押さえる」や、「目頭が熱くなる」のような使い方で用いられています。
どちらも慣用句で、”目頭を押さえる”は「目頭を押さえて涙がこぼれそうになるのをとどめようとすること」の意味で、”目頭が熱くなる”は「深く感動して思わず涙が出そうになること」の意味になります。
また目頭の類義語としては、「目尻(めじり)・目元(めもと)・目縁(まぶち)・目許(めもと)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても目頭と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「目頭の読み方と意味、”めがしら”と”もくとう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 目頭の正しい読み方は「めがしら」「まがしら」の両方で、「もくとう」は間違い。
- 目頭は「鼻に近い方の目の端のこと」の意味。
- 目頭の類義語には、「目尻・目元・目縁・目許」などがある。