このページでは深山の読み方と意味、「みやま」と「しんざん」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.深山の正しい読み方は「みやま」「しんざん」?

 

結論から言ってしまうと、深山の正しい読み方は「みやま」「しんざん」の両方になります

 

深山の”深”は「ふか(い)」「み」「しん」、”山”は「やま」「さん」と読むことができます。

 

 

 

一般的には深山は「みやま」と読むことが多いです。

 

ただ深山は「みやま」「しんざん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また”山”の読み方は「さん」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ざん」という読み方をすることはできません。

 

深山のように「しんさん」ではなく、「しんざん」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです

 

 

連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

深山であれば、深(しん)+山(さん)なので、山(後ろの語)の語頭である清音の”さ”が濁音の”ざ”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で深山の意味と類義語について解説していきます。

 

2.深山の意味と類義語について

 

深山(みやま)は「山の美称のこと/奥深い山のこと」の意味として用いられています。

 

 

深山を「みやま」と読むと上記のような意味になりますが、
「しんざん」と読むと「奥深い山のこと」の意味のみとなります

 

このように深山は「みやま」「しんざん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

深山を用いた例文としては、「深山の中にある建物」や、
「深山に住んでいる人」のような使い方で用いられています。

 

どちらの例文も「奥深い山のこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また深山の類義語としては、「幽谷(ゆうこく)・高嶺(たかね)・高原(こうげん)・奥山(おくやま)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても深山と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「深山の読み方と意味、”みやま”と”しんざん”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 深山の正しい読み方は「みやま」「しんざん」の両方。
  • 深山(みやま)は「山の美称のこと/奥深い山のこと」の意味。
  • 深山(しんざん)は「奥深い山のこと」の意味。
  • 深山の類義語には、「幽谷・高嶺・高原・奥山」などがある。

 

 

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