さて日常的に使われることはあまりないですが、「名代」という言葉があります。
この名代に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
名代がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは名代の読み方と意味、「なだい」と「めいだい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.名代の正しい読み方は「なだい」「めいだい」?
では名代の正しい読み方は、「なだい」「めいだい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、名代の正しい読み方は「なだい」「なしろ」「みょうだい」になります。
名代の”名”は「な」「めい」「みょう」、”代”は「か(わる)」「だい」「しろ」」と読むことができますが、名代は「なだい」「なしろ」「みょうだい」と読むのが正しく、「めいだい」と読むのは間違いです。
一般的には名代は「みょうだい」と読むことが多いです。
ただ名代は「なだい」「なしろ」「みょうだい」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また名代(なだい)のように「名(な)」が用いられている言葉には、
「浮名(うきな)・仮名(かな)・名主(なぬし)・渾名(あだな)」などがあります。
名代(みょうだい)のように「名(みょう)」が用いられている言葉には、
「異名(いみょう)・大名(だいみょう)・功名(こうみょう)・名字(みょうじ)」などがあります。
次の章で名代の意味と類義語について解説していきます。
2.名代の意味と類義語について
では名代の意味と類義語について見ていきましょう。
まず名代(なだい)は「評判が高いこと/名目(めいもく)のこと」の意味として用いられています。
名代を「なだい」と読むと上記のような意味になりますが、
「なしろ」「みょうだい」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
名代を「なしろ」と読むと「大化前代の皇室の私有民のこと」の意味で、「みょうだい」と読むと「ある人の代理をつとめること」の意味となります。
このように名代は「なだい」「なしろ」「みょうだい」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
名代を用いた例文としては、「この辺りでは名代(なだい)の店」や、
「父の名代(みょうだい)として行く」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「評判が高いこと」の意味で、
後者の例文は「ある人の代理をつとめること」の意味で使用しています。
また名代の類義語としては、「高名(こうめい)・有名(ゆうめい)・代役(だいやく)・代人(だいにん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても名代と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「名代の読み方と意味、”なだい”と”めいだい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 名代の正しい読み方は「なだい」「なしろ」「みょうだい」で、「めいだい」は間違い。
- 名代(なだい)は「評判が高いこと/名目のこと」の意味。
- 名代(なしろ)は「大化前代の皇室の私有民のこと」の意味。
- 名代(みょうだい)は「ある人の代理をつとめること」の意味。
- 名代の類義語には、「高名・有名・代役・代人」などがある。