このページでは益々の読み方と意味、「えきえき」と「ますます」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.益々の正しい読み方は「えきえき」「ますます」?

 

結論から言ってしまうと、益々の正しい読み方は「ますます」になります

 

益々の”益”は「ま(す)」「えき」と読むことができますが、益々は「ますます」と読むのが正しく、「えきえき」と読むのは間違いです。

 

 

 

また益々に用いられている”々”というのは、踊り字の一種で、”同の字点(どうのじてん)”または、片仮名(カタカナ)の「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから”ノマ点”(俗に”ノマ”)と呼ばれているものです。

 

(踊り字とは、”国語で、同じ漢字や仮名(かな)を重ねるときに用いる符号のこと”で、”々”は、「あゝ」の”ゝ”などと同じようなもの)

 

 

この”々”自体に固有の読み方は存在せず、「益々(ますます)」や「久々(ひさびさ)」のように、
同じ漢字を繰り返すときに、簡単に表す目的で、その漢字の代わりとして使われています

 

つまり同じ漢字が繰り返される場合は、その漢字を2回書くよりも”々”で書いた方が楽だから、”々”を使っているというわけです。

 

なので益々は”益益”、久々も”久久”とまったく同じものですので覚えておきましょう。

 

 

次の章で益々の意味と類義語について解説していきます。

 

2.益々の意味と類義語について

 

益々は「以前よりも程度が増すさま」の意味として用いられています。

 

益々というのは”増々(ますます)”や”増す増す”と同じ意味で、
意味的には”増々”などの方が分かりやすいですが、”益々”と使われるときがほとんどです。

 

 

 

益々を用いた例文としては、「益々、雨が激しくなる」や、
「益々のご活躍をお祈り申し上げます」のような使い方で用いられています。

 

 

 

また益々の類義語としては、「尚更(なおさら)・一層(いっそう)・余計(よけい)・段々(だんだん)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても益々と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「益々の読み方と意味、”えきえき”と”ますます”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 益々の正しい読み方は「ますます」で、「えきえき」は間違い。
  • 益々は「以前よりも程度が増すさま」の意味。
  • 益々の類義語には、「尚更・一層・余計・段々」などがある。

 

 

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