さて日常的に使われるもので「松風」という言葉があります。
この松風に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
松風がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは松風の読み方と意味、「まつかぜ」と「しょうふう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.松風の正しい読み方は「まつかぜ」「しょうふう」?
では松風の正しい読み方は、「まつかぜ」「しょうふう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、松風の正しい読み方は「まつかぜ」「しょうふう」の両方になります。
松風の”松”は「まつ」「しょう」、”風”は「かぜ」「ふう」と読むことができます。
一般的には松風は「まつかぜ」と読むことが多いです。
ただ松風は「まつかぜ」「しょうふう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また松風(まつかぜ)のように「松(まつ)」が用いられている言葉には、
「唐松(からまつ)・門松(かどまつ)・松脂(まつやに)・松茸(まつたけ)」などがあります。
松風(まつかぜ)のように「風(かぜ)」が用いられている言葉には、
「涼風(すずかぜ)・波風(なみかぜ)・束風(たばかぜ)・浦風(うらかぜ)」などがあります。
次の章で松風の意味と類義語について解説していきます。
2.松風の意味と類義語について
では松風の意味と類義語について見ていきましょう。
まず松風(まつかぜ)は「松の木に吹く風のこと/茶の湯で、茶釜の湯の煮え立つ音のこと」の意味として用いられています。
松風を「まつかぜ」と読むと上記のような意味になりますが、
「しょうふう」と読むと「松の木に吹く風」の意味のみとなります。
このように松風は「まつかぜ」「しょうふう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
松風を用いた例文としては、「海辺で松風を聞く」や、
「茶室で聞く松風(まつかぜ)」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「松の木に吹く風」の意味で、
後者の例文は「茶の湯で、茶釜の湯の煮え立つ音」の意味で使用しています。
また松風の類義語としては、「下風(かふう)・秋風(あきかぜ)・春風(はるかぜ)・薫風(くんぷう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても松風と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「松風の読み方と意味、”まつかぜ”と”しょうふう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 松風の正しい読み方は「まつかぜ」「しょうふう」の両方。
- 松風(まつかぜ)は「松の木に吹く風のこと/茶の湯で、茶釜の湯の煮え立つ音のこと」の意味。
- 松風(しょうふう)は「松の木に吹く風のこと」の意味。
- 松風の類義語には、「下風・秋風・春風・薫風」などがある。