結論から言ってしまうと、風袋の正しい読み方は「ふうたい」「かざぶくろ」になります。
風袋の”風”は「かぜ」「かざ」「ふう」、”袋”は「ふくろ」「たい」と読むことができますが、風袋は「ふうたい」「かざぶくろ」と読むのが正しく、「かぜぶくろ」と読むのは間違いです。
一般的には風袋は「ふうたい」と読むことが多いです。
ただ風袋は「ふうたい」「かざぶくろ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”袋”の読み方は「ふくろ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぶくろ」という読み方をすることはできません。
風袋のように「かざふくろ」ではなく、「かざぶくろ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
風袋であれば、風(かざ)+袋(ふくろ)なので、袋(後ろの語)の語頭である清音の”ふ”が濁音の”ぶ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で風袋の意味について解説していきます。
風袋(ふうたい)は「物の重さを量るときの、その物の入っている容器・包み紙などのこと/外観。見かけのこと」の意味として用いられています。
風袋を「ふうたい」と読むと上記のような意味になりますが、
「かざぶくろ」と読むと「風の神が持っている袋/武具の指物のひとつ」の意味となります。
指物(さしもの)というのは、”昔に武士が戦場での目印のために、鎧の背などにさしたり、従者に持たせたりした小旗や飾り物のこと”です。
このように風袋は「ふうたい」「かざぶくろ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
風袋を用いた例文としては、「風袋(ふうたい)込みで10kgある」や、「風神は両手に風袋(かざぶくろ)を持っている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「物の重さを量るときの、その物の入っている容器・包み紙など」の意味で、後者の例文は「風の神が持っている袋」の意味で使用しています。
以上が「風袋の読み方と意味、”ふうたい”と”かぜぶくろ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど