さて日常的に使われるもので「人柱」という言葉があります。
この人柱に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
人柱がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは人柱の読み方と意味、「ひとばしら」と「じんちゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では人柱の正しい読み方は、「ひとばしら」「じんちゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、人柱の正しい読み方は「ひとばしら」になります。
人柱の”人”は「ひと」「じん」「にん」、”柱”は「はしら」「ちゅう」と読むことができますが、人柱は「ひとばしら」と読むのが正しく、「じんちゅう」と読むのは間違いです。
また”柱”の読み方は「はしら」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばしら」という読み方をすることはできません。
人柱のように「ひとはしら」ではなく、「ひとばしら」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
人柱であれば、人(ひと)+柱(はしら)なので、柱(後ろの語)の語頭である清音の”は”が濁音の”ば”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で人柱の意味と類義語について解説していきます。
では人柱の意味と類義語について見ていきましょう。
まず人柱は「昔に、橋・城・堤防などの困難な工事で、生贄として生きた人を水底または地中に埋めたこと。また、その人のこと/(転じて)ある目的のために犠牲となった人のこと」の意味として用いられています。
人柱を用いた例文としては、「人柱の代わりに石碑を埋めた」や、「彼は計画成功のための人柱にされた」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「昔に、橋・城・堤防などの困難な工事で、生贄として生きた人を水底または地中に埋めたこと」の意味で、後者の例文は「ある目的のために犠牲になった人」の意味で使用しています。
また人柱の類義語としては、「犠牲(ぎせい)・生贄(いけにえ)・献身(けんしん)・奉公(ほうこう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても人柱と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「人柱の読み方と意味、”ひとばしら”と”じんちゅう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、