さて日常的に使われるもので「抜糸」という言葉があります。
この抜糸に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
抜糸がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは抜糸の読み方と意味、「ばついと」と「ばっし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では抜糸の正しい読み方は、「ばついと」「ばっし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、抜糸の正しい読み方は「ばついと」「ばっし」の両方になります。
抜糸の”抜”は「ぬ(く)」「ばつ」、”糸”は「いと」「し」と読むことができます。
一般的には抜糸は「ばっし」と読まれることが多いですが、同じ読み方で”抜歯(ばっし)”があるため、歯科業界では区別するために抜糸のことは「ばついと」と読んでいるそうです。
また抜糸の”抜”の読み方は「ばつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばっ」という読み方をすることはできません。
抜糸のように「ばつし」ではなく、「ばっし」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
抜糸であれば、抜(ばつ)+糸(し)なので、糸(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で抜糸の意味と類義語について解説していきます。
これまで説明したことをまとめますと、