さて日常的に使われるもので「抜歯」という言葉があります。
この抜歯に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
抜歯がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは抜歯の読み方と意味、「ばっし」と「ぬきば」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.抜歯の正しい読み方は「ばっし」「ぬきば」?
では抜歯の正しい読み方は、「ばっし」「ぬきば」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、抜歯の正しい読み方は「ばっし」になります。
抜歯の”抜”は「ぬ(く)」「ばつ」と読むことができますが、
抜歯は「ばっし」と読むのが正しく、「ぬきば」と読むのは間違いです。
また抜歯の”抜”の読み方は「ばつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばっ」という読み方をすることはできません。
抜歯のように「ばつし」ではなく、「ばっし」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
抜歯であれば、抜(ばつ)+歯(し)なので、歯(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で抜歯の意味と類義語について解説していきます。
2.抜歯の意味と類義語について
では抜歯の意味と類義語について見ていきましょう。
まず抜歯は「歯を抜くこと」の意味として用いられています。
抜歯を用いた例文としては、「抜歯する」や、
「抜歯後の痛み」のような使い方で用いられています。
また抜歯の類義語としては、「抜け歯(ぬけば)・歯抜け(はぬけ)・虫歯(むしば)・歯欠け(はかけ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても抜歯と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「抜歯の読み方と意味、”ばっし”と”ぬきば”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 抜歯の正しい読み方は「ばっし」で、「ぬきば」は間違い。
- 抜歯は「歯を抜くこと」の意味。
- 抜歯の類義語には、「抜け歯・歯抜け・虫歯・歯欠け」などがある。