さて日常的に使われることはあまりないですが、「批准」という言葉があります。
この批准に使用されている漢字(特に”准”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは批准の読み方と意味、「ひすい」と「ひじゅん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.批准の正しい読み方は「ひすい」「ひじゅん」?
では批准の正しい読み方は、「ひすい」「ひじゅん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、批准の正しい読み方は「ひじゅん」になります。
批准の”准”は「なぞら(える)」「じゅん」と読むことはできますが、
「すい」と読むことはできないので、批准を「ひすい」と読むのは間違いです。
批准の”准(じゅん)”という字は、”推(すい)”という字に似ているため注意が必要です。
また批准(ひじゅん)のように「批(ひ)」が用いられている言葉には、
「批判(ひはん)・批評(ひひょう)・批正(ひせい)・高批(こうひ)」などがあります。
批准(ひじゅん)のように「准(じゅん)」が用いられている言葉には、
「准行(じゅんこう)・准尉(じゅんい)・准将(じゅんしょう)・准母(じゅんぼ)」などがあります。
次の章で批准の意味と類義語について解説していきます。
2.批准の意味と類義語について
では批准の意味と類義語について見ていきましょう。
まず批准は「全権委員が署名して内容の確定した条約を、国家が最終的に確認し、同意する手続きのこと」の意味として用いられています。
全権委員というのは、特に”条約の締結に関する権限が与えられている派遣使節のこと”で、派遣使節とは”国家や政府の代表として外国に派遣される人のこと”です。
批准を用いた例文としては、「条約を批准する」や、
「批准を拒否している国」のような使い方で用いられています。
また批准の類義語としては、「承諾(しょうだく)・調印(ちょういん)・許可(きょか)・承認(しょうにん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても批准と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「批准の読み方と意味、”ひすい”と”ひじゅん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 批准の正しい読み方は「ひじゅん」で、「ひすい」は間違い。
- 批准は「全権委員が署名して内容の確定した条約を、国家が最終的に確認し、同意する手続きのこと」の意味。
- 批准の類義語には、「承諾・調印・許可・承認」などがある。