さて日常的に使われることはあまりないですが、「野火」という言葉があります。
この野火に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
野火がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは野火の読み方と意味、「のび」と「やか」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では野火の正しい読み方は、「のび」「やか」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、野火の正しい読み方は「のび」「やか」の両方になります。
野火の”野”は「の」「や」、”火”は「ひ」「か」と読むことができます。
一般的には野火は「のび」と読むことが多いです。
ただ野火は「のび」「やか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”火”の読み方は「ひ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「び」という読み方をすることはできません。
野火のように「のひ」ではなく、「のび」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
野火であれば、野(の)+火(ひ)なので、火(後ろの語)の語頭である清音の”ひ”が濁音の”び”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で野火の意味と類義語について解説していきます。
では野火の意味と類義語について見ていきましょう。
まず野火(のび)は「春先に野山の枯れ草を焼く火のこと」の意味として用いられています。
野火を「のび」と読むと上記のような意味になりますが、
「やか」と読むと「のびの別名/野に現れる怪しい火」の意味となります。
このように野火は「のび」「やか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
また野火の類義語としては、「焚火(たきび)・遠火(とおび)・藁火(わらび)・鬼火(おにび)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても野火と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「野火の読み方と意味、”のび”と”やか”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、