さて日常的に使われるもので「薄氷」という言葉があります。
この薄氷に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
薄氷がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは薄氷の読み方と意味、「うすごおり」と「はくひょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．薄氷の正しい読み方は「うすごおり」「はくひょう」？
では薄氷の正しい読み方は、「うすごおり」「はくひょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、薄氷の正しい読み方は「うすごおり」「はくひょう」の両方になります。
薄氷の”薄”は「うす（い）」「はく」、”氷”は「こおり」「ひょう」と読むことができます。
ただ一般的に薄氷は「はくひょう」と読むことがほとんどです。
また”氷”の読み方は「こおり」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ごおり」という読み方をすることはできません。
薄氷のように「うすこおり」ではなく、「うすごおり」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。
連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
薄氷であれば、薄（うす）＋氷（こおり）なので、氷（後ろの語）の語頭である清音の”こ”が濁音の”ご”に変化します。
例えば「手紙（てがみ）」や「綿毛（わたげ）」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で薄氷の意味と類義語について解説していきます。
２．薄氷の意味と類義語について
では薄氷の意味と類義語について見ていきましょう。
まず薄氷は「薄く張った氷のこと」の意味として用いられています。
薄氷を用いた例文としては、「薄氷を踏む」や、
「薄氷が張る」のような使い方で用いられています。
また薄氷の類義語としては、「上氷（うわごおり）・氷塊（ひょうかい）・細氷（さいひょう）・結氷（けっぴょう）」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても薄氷と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「薄氷の読み方と意味、”うすごおり”と”はくひょう”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 薄氷の正しい読み方は「うすごおり」「はくひょう」の両方。
- 薄氷は「薄く張った氷のこと」の意味。
- 薄氷の類義語には、「上氷・氷塊・細氷・結氷」などがある。