さて日常的に使われるもので「映える」という言葉があります。
この映えるに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
映えるがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは映えるの読み方と意味、「ばえる」と「はえる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.映えるの正しい読み方は「ばえる」「はえる」?
では映えるの正しい読み方は、「ばえる」「はえる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、映えるの正しい読み方は「ばえる」「はえる」の両方になります。
映えるの”映”は「うつ(る)」「は(える)」「えい」と読むことができます。
一般的には映えるは「はえる」と読むことがほとんどです。
ただ映えるは「ばえる」「はえる」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また、もともと単体では映えるを「ばえる」と読むことはありませんでしたが、
”インスタ映(ば)え”という言葉が流行ってからは”映(ば)え”だけが独立して、一般的に「映(ば)える」という読み方についても定着していきました。
インスタ映えのように「インスタはえ」ではなく、「インスタばえ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
インスタ映えであれば、インスタ+映え(はえ)なので、映え(後ろの語)の語頭である清音の”は”が濁音の”ば”に変化します。
このように連濁によりインスタ映えが「インスタ映(ば)え」と読まれるようになり、
その「映(ば)え」の部分だけが独立して「映(ば)える」という言葉が生まれたんですね。
次の章で映えるの意味と類義語について解説していきます。
2.映えるの意味と類義語について
では映えるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず映える(ばえる)は「(主にSNSなどで)写真や映像などが、ひときわ引き立って良く見えること」の意味として用いられています。
映えるを「ばえる」と読むと上記のような意味になりますが、
「はえる」と読むと「光が当たって美しく輝くこと/周囲のものとの映り具合がよく引き立つこと/立派に見えること」の意味となります。
このように映えるは「ばえる」「はえる」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
映えるを用いた例文としては、「映(ば)える写真を投稿する」や、
「その服にはこのネクタイの方が映(は)える」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(主にSNSなどで)写真や映像などが、ひときわ引き立って良く見えること」の意味で、
後者の例文は「周囲のものとの映り具合がよく引き立つこと」の意味で使用しています。
また映えるの類義語としては、「派手(はで)・華美(かび)・多彩(たさい)・華やか(はなやか)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても映えると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「映えるの読み方と意味、”ばえる”と”はえる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 映えるの正しい読み方は「ばえる」「はえる」の両方。
- 映える(ばえる)は「(主にSNSなどで)写真や映像などが、ひときわ引き立って良く見えること」の意味。
- 映える(はえる)は「光が当たって美しく輝くこと/周囲のものとの映り具合がよく引き立つこと/立派に見えること」の意味。
- 映えるの類義語には、「派手・華美・多彩・華やか」などがある。