さて日常的に使われるもので「退ける」という言葉があります。
この退けるに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
退けるがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは退けるの読み方と意味、「どける」と「しりぞける」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.退けるの正しい読み方は「どける」「しりぞける」?
では退けるの正しい読み方は、「どける」「しりぞける」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、退けるの正しい読み方は「どける」「しりぞける」「のける」になります。
退けるの”退”は「しりぞ(ける)」「の(ける)」「たい」と読むことができます。
退けるの”退”という字には「ど(ける)」という読み方はないですが、
「の(ける)」という読み方から転じて、「ど(ける)」とも読まれるようになりました。
また退けるは「どける」「しりぞける」「のける」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
次の章で退けるの意味と類義語について解説していきます。
2.退けるの意味と類義語について
では退けるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず退ける(どける)は「現在の位置から去らせること」の意味として用いられています。
退けるを「どける」と読むと上記のような意味になりますが、
「しりぞける」「のける」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
退けるは「しりぞける」と読むと「後方へ下がらせる/撃退する/相手の要求などを受け入れない/職を辞めさせる」の意味で、「のける」と読むと「現在の位置から去らせる/見事にやり遂げる/やりにくいことをあえてする」の意味となります。
このように退けるは「どける」「しりぞける」「のける」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
退けるを用いた例文としては、「要求を退(しりぞ)ける」や、
「面と向かって言って退(の)ける」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「相手の要求などを受け入れないこと」の意味で、
後者の例文は「やりにくいことをあえてすること」の意味で使用しています。
また退けるの類義語としては、「忌避(きひ)・拒否(きょひ)・隔絶(かくぜつ)・謝絶(しゃぜつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても退けると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「退けるの読み方と意味、”どける”と”しりぞける”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 退けるの正しい読み方は「どける」「しりぞける」「のける」。
- 退ける(どける)は「現在の位置から去らせること」の意味。
- 退ける(しりぞける)は「後方へ下がらせること/撃退すること/相手の要求などを受け入れないこと/職を辞めさせること」の意味。
- 退ける(のける)は「現在の位置から去らせること/見事にやり遂げること/やりにくいことをあえてすること」の意味。
- 退けるの類義語には、「忌避・拒否・隔絶・謝絶」などがある。