結論から言ってしまうと、退くの正しい読み方は「しりぞく」「どく」「のく」「ひく」になります。
退くの”退”は「しりぞ(く)」「の(く)」「ひ(く)」「たい」と読むことができます。
退くの”退”という字には「ど(く)」という読み方はないですが、
「の(く)」という読み方から転じて、「ど(く)」とも読まれるようになりました。
また退くは「しりぞく」「どく」「のく」「ひく」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
次の章で退くの意味について解説していきます。
退く(しりぞく)は「後方へ下がること/身分の高い人の前から下がること/引退すること/距離を置くこと」の意味として用いられています。
退くを「しりぞく」と読むと上記のような意味になりますが、
「どく」「のく」「ひく」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
退くは「どく」と読むと「場所をあけて他へ移ること」、「のく」と読むと「場所をあけて他へ移る/引退する」、「ひく」と読むと「後方へ下がる/前面から身を下げる/(線・管などを)設置する/関係を断つ/中途でやめる」の意味になります。
このように退くを「しりぞく」「どく」「のく」「ひく」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
退くを用いた例文としては、「一歩退(しりぞ)いて考えてみる」や、
「このことからは手を退(ひ)く」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「距離を置くこと」の意味で、
後者の例文は「関係を断つこと」の意味で使用しています。
以上が「退くの読み方と意味、”しりぞく”と”どく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど