さて日常的に使われるもので「罷業」という言葉があります。
この罷業に使用されている漢字(特に”罷”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは罷業の読み方と意味、「ひぎょう」と「のうぎょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.罷業の正しい読み方は「ひぎょう」「のうぎょう」?
では罷業の正しい読み方は、「ひぎょう」「のうぎょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、罷業の正しい読み方は「ひぎょう」になります。
罷業の”罷”は「まか(る)」「ひ」と読むことはできますが、
「のう」と読むことはできないので、罷業を「のうぎょう」と読むのは間違いです。
罷業の”罷(ひ)”という字は、”能(のう)”という字に似ているため注意が必要です。
また罷業(ひぎょう)のように「罷(ひ)」が用いられている言葉には、
「罷免(ひめん)・罷工(ひこう)・罷弊(ひへい)・廃罷(はいひ)」などがあります。
罷業(ひぎょう)のように「業(ぎょう)」が用いられている言葉には、
「業界(ぎょうかい)・授業(じゅぎょう)・業種(ぎょうしゅ)・産業(さんぎょう)」などがあります。
次の章で罷業の意味と類義語について解説していきます。
2.罷業の意味と類義語について
では罷業の意味と類義語について見ていきましょう。
まず罷業は「わざと業務をしないこと/同盟罷業の略。ストライキのこと」の意味として用いられています。
同盟罷業というのは、”労働者が労働条件の改善などを求めて、団結して業務を停止する行為のこと”を意味しています。
単にストライキと言った場合には、労働者だけではなく、”学生達が団結して授業や試験を受けない”といったことも意味に含まれます。
罷業を用いた例文としては、「罷業者による賃金値上げの要求」や、
「罷業によって発生した損失」のような使い方で用いられています。
また罷業の類義語としては、「怠業(たいぎょう)・欠勤(けっきん)・ストライキ・サボタージュ」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても罷業と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「罷業の読み方と意味、”ひぎょう”と”のうぎょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 罷業の正しい読み方は「ひぎょう」で、「のうぎょう」は間違い。
- 罷業は「わざと業務をしないこと/同盟罷業の略。ストライキのこと」の意味。
- 罷業の類義語には、「怠業・欠勤・ストライキ・サボタージュ」などがある。