さて日常的に使われるもので「衷心」という言葉があります。
この衷心に使用されている漢字(特に”衷”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは衷心の読み方と意味、「いしん」と「ちゅうしん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.衷心の正しい読み方は「いしん」「ちゅうしん」?
では衷心の正しい読み方は、「いしん」「ちゅうしん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、衷心の正しい読み方は「ちゅうしん」になります。
衷心の”衷”は「ちゅう」と読むことはできますが、「い」と読むことはできないので、衷心を「いしん」と読むのは間違いです。
また衷心(ちゅうしん)のように「衷(ちゅう)」が用いられている言葉には、
「苦衷(くちゅう)・折衷(せっちゅう)・微衷(びちゅう)・衷情(ちゅうじょう)」などがあります。
衷心(ちゅうしん)のように「心(しん)」が用いられている言葉には、
「心臓(しんぞう)・心酔(しんすい)・心髄(しんずい)・心拍(しんぱく)」などがあります。
次の章で衷心の意味と類義語について解説していきます。
2.衷心の意味と類義語について
では衷心の意味と類義語について見ていきましょう。
まず衷心は「心の奥底。本当の気持ちのこと」の意味として用いられています。
衷心を用いた例文としては、「衷心より感謝いたします」や、
「彼女の衷心を理解している」のような使い方で用いられています。
また衷心の類義語としては、「本音(ほんね)・本心(ほんしん)・心裏(しんり)・胸中(きょうちゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても衷心と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「衷心の読み方と意味、”いしん”と”ちゅうしん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 衷心の正しい読み方は「ちゅうしん」で、「いしん」は間違い。
- 衷心は「心の奥底。本当の気持ちのこと」の意味。
- 衷心の類義語には、「本音・本心・心裏・胸中」などがある。