さて日常的に使われるもので「稚拙」という言葉があります。
この稚拙に使用されている漢字(特に”拙”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは稚拙の読み方と意味、「ちせつ」と「ちしゅつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.稚拙の正しい読み方は「ちせつ」「ちしゅつ」?
では稚拙の正しい読み方は、「ちせつ」「ちしゅつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、稚拙の正しい読み方は「ちせつ」になります。
稚拙の”拙”は「つたな(い)」「せつ」と読むことはできますが、
「しゅつ」と読むことはできないので、稚拙を「ちしゅつ」と読むのは間違いです。
また稚拙(ちせつ)のように「稚(ち)」が用いられている言葉には、
「幼稚(ようち)・稚魚(ちぎょ)・稚児(ちご)・稚気(ちき)」などがあります。
稚拙(ちせつ)のように「拙(せつ)」が用いられている言葉には、
「古拙(こせつ)・巧拙(こうせつ)・拙悪(せつあく)・拙劣(せつれつ)」などがあります。
次の章で稚拙の意味と類義語について解説していきます。
2.稚拙の意味と類義語について
では稚拙の意味と類義語について見ていきましょう。
まず稚拙は「子供じみていて下手なこと」の意味として用いられています。
稚拙を用いた例文としては、「稚拙な字を書く」や、
「それは稚拙な提案だ」のような使い方で用いられています。
また稚拙の類義語としては、「未熟(みじゅく)・幼稚(ようち)・拙い(つたない)・青二才(あおにさい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても稚拙と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「稚拙の読み方と意味、”ちせつ”と”ちしゅつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 稚拙の正しい読み方は「ちせつ」で、「ちしゅつ」は間違い。
- 稚拙は「子供じみていて下手なこと」の意味。
- 稚拙の類義語には、「未熟・幼稚・拙い・青二才」などがある。