さて日常的に使われるもので「痴呆」という言葉があります。
この痴呆に使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは痴呆の読み方と意味、「ちほう」と「ちほ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.痴呆の正しい読み方は「ちほう」「ちほ」?
では痴呆の正しい読み方は、「ちほう」「ちほ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、痴呆の正しい読み方は「ちほう」になります。
痴呆の”痴”は「ち」、”呆”は「あき(れる)」「ほう」と読むことはできますが、”呆”は「ほ」と読むことはできないので、痴呆を「ちほ」と読むのは間違いです。
また痴呆(ちほう)のように「痴(ち)」が用いられている言葉には、
「音痴(おんち)・愚痴(ぐち)・痴情(ちじょう)・痴話(ちわ)」などがあります。
痴呆(ちほう)のように「呆(ほう)」が用いられている言葉は、
他には「阿呆(あほう)・呆助(ほうすけ)」しか見つけることができませんでした。
次の章で痴呆の意味と類義語について解説していきます。
2.痴呆の意味と類義語について
では痴呆の意味と類義語について見ていきましょう。
まず痴呆は「愚かなこと/正常であった知的能力が、後天的な脳の障害・疾患によって低下した状態のこと」の意味として用いられています。
以前は痴呆症と呼ばれていましたが、痴呆には「愚かなこと」の意味があり、侮蔑(ぶべつ)的な表現が含まれているとして問題になりました。
これにより現在では呼び方が、痴呆症から”認知症(にんちしょう)”という名称に変更になっています。
また痴呆の類義語としては、「廃人(はいじん)・自閉症(じへいしょう)・アルツハイマー」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても痴呆と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「痴呆の読み方と意味、”ちほう”と”ちほ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 痴呆の正しい読み方は「ちほう」で、「ちほ」は間違い。
- 痴呆は「愚かなこと/正常であった知的能力が、後天的な脳の障害・疾患によって低下した状態のこと」の意味。
- 痴呆の類義語には、「廃人・自閉症・アルツハイマー」などがある。