さて日常的に使われることはあまりないですが、「嘆息」という言葉があります。
この嘆息に使用されている漢字(特に”嘆”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは嘆息の読み方と意味、「かんそく」と「たんそく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.嘆息の正しい読み方は「かんそく」「たんそく」?
では嘆息の正しい読み方は、「かんそく」「たんそく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、嘆息の正しい読み方は「たんそく」になります。
嘆息の”嘆”は「なげ(く)」「たん」、”息”は「いき」「そく」と読むことはできますが、”嘆”は「かん」と読むことはできないので、嘆息を「かんそく」と読むのは間違いです。
嘆息の”嘆(たん)”という字は、”漢(かん)”という字に似ているため注意が必要です。
また嘆息(たんそく)のように「嘆(たん)」が用いられている言葉には、
「悲嘆(ひたん)・嘆願(たんがん)・嘆美(たんび)・称嘆(しょうたん)」などがあります。
嘆息(たんそく)のように「息(そく)」が用いられている言葉には、
「安息(あんそく)・姑息(こそく)・休息(きゅうそく)・息災(そくさい)」などがあります。
次の章で嘆息の意味と類義語について解説していきます。
2.嘆息の意味と類義語について
では嘆息の意味と類義語について見ていきましょう。
まず嘆息は「どうにもならずに嘆(なげ)いて、ため息をつくこと」の意味として用いられています。
嘆息を用いた例文としては、「それを聞いて嘆息する」や、
「天を見上げて嘆息した」のような使い方で用いられています。
また嘆息の類義語としては、「吐息(といき)・痛嘆(つうたん)・長息(ちょうそく)・長大息(ちょうたいそく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても嘆息と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「嘆息の読み方と意味、”かんそく”と”たんそく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 嘆息の正しい読み方は「たんそく」で、「かんそく」は間違い。
- 嘆息は「どうにもならずに嘆いて、ため息をつくこと」の意味。
- 嘆息の類義語には、「吐息・痛嘆・長息・長大息」などがある。