千歳の読み方と意味、「ちとせ」と「せんさい」正しいのは？

このページでは千歳の読み方と意味、「ちとせ」と「せんさい」どちらが正しいのかを解説しています。

１．千歳の正しい読み方は「ちとせ」「せんさい」？

結論から言ってしまうと、千歳の正しい読み方は「ちとせ」「せんざい」になります。

千歳の”千”は「せん」「ち」、”歳”は「とし」「とせ」「さい」と読むことができますが、千歳は「ちとせ」「せんざい」と読むのが正しく、「せんさい」と読むのは間違いです。

一般的には千歳は「ちとせ」と読むことが多いです。

ただ千歳は「ちとせ」「せんざい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

また”歳”の読み方は「さい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ざい」という読み方をすることはできません。

千歳のように「せんさい」ではなく、「せんざい」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。

連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

千歳であれば、千（せん）＋歳（さい）なので、歳（後ろの語）の語頭である清音の”さ”が濁音の”ざ”に変化します。

例えば「手紙（てがみ）」や「綿毛（わたげ）」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

次の章で千歳の意味について解説していきます。

千歳（ちとせ）は「千年のこと/長い年月のこと/北海道札幌市の南東にある市のこと」の意味として用いられています。

千歳を「ちとせ」と読むと上記のような意味になりますが、
「せんざい」と読むと「千年のこと/長い年月のこと」の意味となります。

このように千歳を「ちとせ」「せんざい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

また千歳の類義語としては、「永年（えいねん）・永代（えいたい）・万世（ばんせい）・不朽（ふきゅう）」などの言葉が挙げられます。

どの言葉についても千歳と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

以上が「千歳の読み方と意味、”ちとせ”と”せんさい”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、