大勢の読み方と意味、「おおぜい」と「たいせい」正しいのは？

このページでは大勢の読み方と意味、「おおぜい」と「たいせい」どちらが正しいのかを解説しています。

１．大勢の正しい読み方は「おおぜい」「たいせい」？

結論から言ってしまうと、大勢の正しい読み方は「おおぜい」「たいせい」「たいぜい」になります。

大勢の”大”は「おお（きい）」「だい」「たい」、”勢”は「いきお（い）」「せい」「せ」と読むことができます。

一般的には大勢は「おおぜい」と読むことがほとんどです。

ただ大勢は「おおぜい」「たいせい」「たいぜい」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

また”勢”の読み方は「せい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぜい」という読み方をすることはできません。

大勢のように「おおせい」「たいせい」ではなく、「おおぜい」「たいぜい」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。

連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

大勢であれば、大（おお・たい）＋勢（せい）なので、勢（後ろの語）の語頭である清音の”せ”が濁音の”ぜ”に変化します。

この大別に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
大別がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。

ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

次の章で大勢の意味について解説していきます。

大勢（おおぜい、たいぜい）は「たくさんの人のこと」の意味として用いられています。

大勢を「おおぜい」「たいぜい」と読むと上記のような意味になりますが、
「たいせい」と読むと「物事の成り行き/大きな権力と勢力」の意味となります。

このように大勢を「おおぜい」「たいせい」「たいぜい」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

大勢を用いた例文としては、「大勢（おおぜい、たいぜい）が集まる」や、
「大勢（たいせい）に影響はない」のような使い方で用いられています。

前者の例文は「たくさんの人のこと」の意味で、
後者の例文は「物事の成り行きのこと」の意味で使用しています。

以上が「大勢の読み方と意味、”おおぜい”と”たいせい”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、