さて日常的に使われることはあまりないですが、「遷都」という言葉があります。
この遷都に使用されている漢字(特に”遷”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは遷都の読み方と意味、「かんと」と「せんと」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.遷都の正しい読み方は「かんと」「せんと」?
では遷都の正しい読み方は、「かんと」「せんと」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、遷都の正しい読み方は「せんと」になります。
遷都の”遷”は「うつ(す)」「せん」と読むことはできますが、
「かん」と読むことはできないので、遷都を「かんと」と読むのは間違いです。
また遷都(せんと)のように「遷(せん)」が用いられている言葉には、
「左遷(させん)・遷宮(せんぐう)・変遷(へんせん)・遷延(せんえん)」などがあります。
遷都(せんと)のように「都(と)」が用いられている言葉には、
「都心(としん)・首都(しゅと)・都会(とかい)・都市(とし)」などがあります。
次の章で遷都の意味と類義語について解説していきます。
2.遷都の意味と類義語について
では遷都の意味と類義語について見ていきましょう。
まず遷都は「都(みやこ)を他の地へと移すこと」の意味として用いられています。
遷都を用いた例文としては、「平城京に遷都する」や、
「遷都した理由について」のような使い方で用いられています。
また遷都の類義語としては、「転地(てんち)・転出(てんしゅつ)・転居(てんきょ)・移転(いてん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても遷都と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「遷都の読み方と意味、”かんと”と”せんと”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 遷都の正しい読み方は「せんと」で、「かんと」は間違い。
- 遷都は「都を他の地へと移すこと」の意味。
- 遷都の類義語には、「転地・転出・転居・移転」などがある。