さて日常的に使われるもので「杜撰」という言葉があります。
この杜撰に使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは杜撰の読み方と意味、「ずさん」と「しゃせん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.杜撰の正しい読み方は「ずさん」「しゃせん」?
では杜撰の正しい読み方は、「ずさん」「しゃせん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、杜撰の正しい読み方は「ずさん」になります。
杜撰の”杜”は「もり」「ず」、”撰”は「さん」「せん」と読むことはできますが、”杜”は「しゃ」と読むことはできず、杜撰を「しゃせん」と読むのは間違いです。
杜撰の”杜(ず)”という字は、”社(しゃ)”という字に似ているため注意が必要です。
また杜撰(ずさん)のように「杜(ず)」が用いられている言葉は、杜撰の他には「杜漏(ずろう)・杜多(ずだ)」しか見つけることができませんでした。
杜撰(ずさん)のように「撰(さん)」が用いられている言葉は、杜撰の他には見つけることができませんでした。
次の章で杜撰の意味と類義語について解説していきます。
2.杜撰の意味と類義語について
では杜撰の意味と類義語について見ていきましょう。
まず杜撰は「手抜きが多く、物事の仕方がいい加減なこと/詩や文章に誤りが多いこと」の意味として用いられています。
杜撰を用いた例文としては、「それは杜撰な計画のせい」や、
「なんて杜撰な作品だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「手抜きが多く、物事の仕方がいい加減なこと」の意味で、
後者の例文は「詩や文章に誤りが多いこと」の意味で使用しています。
一般的には杜撰は、「手抜きが多く、物事の仕方がいい加減なこと」の意味で使われることがほとんどです。
また杜撰の類義語としては、「適当(てきとう)・粗雑(そざつ)・乱雑(らんざつ)・粗末(そまつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても杜撰と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「杜撰の読み方と意味、”ずさん”と”しゃせん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 杜撰の正しい読み方は「ずさん」で、「しゃせん」は間違い。
- 杜撰は「手抜きが多く、物事の仕方がいい加減なこと/詩や文章に誤りが多いこと」の意味。
- 杜撰の類義語には、「適当・粗雑・乱雑・粗末」などがある。