さて日常的に使われるもので「身上」という言葉があります。
この身上に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
身上がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは身上の読み方と意味、「しんじょう」と「みのうえ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.身上の正しい読み方は「しんじょう」「みのうえ」?
では身上の正しい読み方は、「しんじょう」「みのうえ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、身上の正しい読み方は「しんじょう」「しんしょう」の両方になります。
身上の”身”は「み」「しん」、”上”は「うえ」「じょう」「しょう」と読むことができますが、身上は「しんじょう」「しんしょう」と読むのが正しく、「みのうえ」と読むのは間違いです。
「みのうえ」というのは、”身の上”と書き表されます。
一般的には身上は「しんじょう」と読むことがほとんどです。
ただ身上は「しんじょう」「しんしょう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また身上(しんじょう)のように「上(じょう)」が用いられている言葉には、
「計上(けいじょう)・向上(こうじょう)・計上(けいじょう)・至上(しじょう)」などがあります。
身上(しんしょう)のように「上(しょう)」が用いられている言葉は、
他には「上人(しょうにん)」しか見つけることができませんでした。
次の章で身上の意味と類義語について解説していきます。
2.身上の意味と類義語について
では身上の意味と類義語について見ていきましょう。
まず身上(しんじょう)は「自分の身に関すること/特に良い所のこと」の意味として用いられています。
身上を「しんじょう」と読むと上記のような意味になりますが、
「しんしょう」と読むと、「財産のこと/家計のやりくりのこと」の意味となります。
このように身上は「しんじょう」「しんしょう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
身上を用いた例文としては、「彼の身上(しんじょう)は素直な所」や、「身上(しんしょう)を築き上げる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「特に良い所のこと」の意味で、後者の例文は「財産のこと」の意味で使用しています。
また身上の類義語としては、「状況(じょうきょう)・立場(たちば)・境遇(きょうぐう)・境涯(きょうがい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても身上と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「身上の読み方と意味、”しんじょう”と”みのうえ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 身上の正しい読み方は「しんじょう」「しんしょう」の両方、「みのうえ」は間違い。
- 身上(しんじょう)は「自分の身に関すること/特に良い所のこと」の意味。
- 身上(しんしょう)は「財産のこと/家計のやりくりのこと」の意味。
- 身上の類義語には、「状況・立場・境遇・境涯」などがある。