さて日常的に使われることはほとんどありませんが、「神代」という言葉があります。
この神代に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
神代がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは神代の読み方と意味、「かみしろ」と「くましろ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.神代の正しい読み方は「かみしろ」「くましろ」?
では神代の正しい読み方は、「かみしろ」「くましろ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、神代の正しい読み方は「かみしろ」「くましろ」「じんだい」「かみよ」になります。
神代の”神”は「かみ」「しん」「じん」、”代”は「か(わる)」「しろ」「よ」「だい」と読むことができます。
ただ神代を「かみしろ」「くましろ」「じんだい」「かみよ」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また神代を「くましろ」と読むのは、昔に武内宿禰(たけしうちのすくね)という人物が、神功皇后(じんぐうこうごう)遠征の際に、神の如き働きをしたことに由来します。
神の如き働きをしたことから「神の代わり」という意味で”神代”の2文字を賜(たま)わり、それ以来家名を”神代”と定めて代々継承していったとされています。
元々は”熊代(くましろ)”でしたが、”神代”の2文字を賜わってからは、読み方は同じで文字だけをかえ”神代(くましろ)”と読むようになりました。
それがいま現在でも続いており、「神代(くましろ)」と読まれているんですね。
次の章で神代の意味と類義語について解説していきます。
2.神代の意味と類義語について
では神代の意味と類義語について見ていきましょう。
まず神代(かみしろ、くましろ)は「名字のひとつ」の意味として用いられています。
神代を「かみしろ」「くましろ」と読むと上記のような意味になりますが、
「じんだい」「かみよ」と読むと「日本神話で、神々が支配していたとされる時代」の意味となります。
このように神代は「かみしろ」「くましろ」「じんだい」「かみよ」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また神代(じんだい、かみよ)の類義語としては、「原始(げんし)・太古(たいこ)・先史(せんし)・古代(こだい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても神代と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「神代の読み方と意味、”かみしろ”と”くましろ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 神代の正しい読み方は「かみしろ」「くましろ」「じんだい」「かみよ」。
- 神代(かみしろ、くましろ)は「名字のひとつ」の意味。
- 神代(じんだい、かみよ)は「日本神話で、神々が支配していたとされる時代のこと」の意味。
- 神代(じんだい、かみよ)の類義語には、「原始・太古・先史・古代」などがある。