さて日常的に使われるもので「真珠」という言葉があります。
この真珠に使用されている漢字(特に”珠”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは真珠の読み方と意味、「しんじゅ」と「しんしゅ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.真珠の正しい読み方は「しんじゅ」「しんしゅ」?
では真珠の正しい読み方は、「しんじゅ」「しんしゅ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、真珠の正しい読み方は「しんじゅ」になります。
真珠の”珠”は「たま」「しゅ」と読むことができますが、真珠は「しんじゅ」と読むのが正しく、「しんしゅ」と読むのは間違いです。
また”珠”の読み方は「しゅ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じゅ」という読み方をすることはできません。
真珠のように「しんしゅ」ではなく、「しんじゅ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
真珠であれば、真(しん)+珠(しゅ)なので、珠(後ろの語)の語頭である清音の”しゅ”が濁音の”じゅ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で真珠の意味と類義語について解説していきます。
2.真珠の意味と類義語について
では真珠の意味と類義語について見ていきましょう。
まず真珠は「貝類の殻の中にできる光沢のある玉のこと」の意味として用いられています。
真珠は炭酸カルシウムが主成分となっており、貝の体内に侵入した砂粒などの異物を外套膜(がいとうまく)から分泌された真珠質が包んで真珠が形成されます。
特にアコヤガイを使って人工的に作る養殖法が有名で、真珠は宝石として珍重されています。
また真珠の類義語としては、「瑠璃(るり)・翡翠(ひすい)・琥珀(こはく)・水晶(すいしょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても真珠と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「真珠の読み方と意味、”しんじゅ”と”しんしゅ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 真珠の正しい読み方は「しんじゅ」で、「しんしゅ」は間違い。
- 真珠は「貝類の殻の中にできる光沢のある玉のこと」の意味。
- 真珠の類義語には、「瑠璃・翡翠・琥珀・水晶」などがある。