さて日常的に使われるもので「新田」という言葉があります。
この新田に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
新田がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは新田の読み方と意味、「しんでん」と「にった」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.新田の正しい読み方は「しんでん」「にった」?
では新田の正しい読み方は、「しんでん」「にった」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、新田の正しい読み方は「しんでん」「あらた」「にった」になります。
新田の”新”は「あたら(しい)」「あら(た)」「しん」「にい」、”田”は「た」「でん」と読むことができます。
一般的には新田は「しんでん」と読むことが多いです。
ただ新田は「しんでん」「あらた」「にった」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また新田の”新”の読み方は「にい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「にっ」という読み方をすることはできません。
新田のように「にいた」ではなく、「にった」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
新田であれば、新(にい)+田(た)なので、田(後ろの語)の前に付いた音である”い”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で新田の意味と類義語について解説していきます。
2.新田の意味と類義語について
では新田の意味と類義語について見ていきましょう。
まず新田(しんでん、あらた)は「新しく開墾(かいこん)した田のこと」の意味として用いられています。
新田を「しんでん」と読むと上記のような意味になりますが、
「にった」と読むと「名字のひとつ」の意味となります。
このように新田は「しんでん」「あらた」「にった」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
新田を用いた例文としては、「新田(しんでん、あらた)を開く」や、
「新田(にった)義重という名の武将」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「新しく開墾した田」の意味で、
後者の例文は「名字のひとつ」の意味で使用しています。
また新田(しんでん、あらた)の類義語としては、「稲田(いなだ)・水田(すいでん)・美田(びでん)・田地(でんち)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても新田と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「新田の読み方と意味、”しんでん”と”にった”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 新田の正しい読み方は「しんでん」「あらた」「にった」。
- 新田(しんでん、あらた)は「新しく開墾した田のこと」の意味。
- 新田(にった)は「名字のひとつ」の意味。
- 新田(しんでん、あらた)の類義語には、「稲田・水田・美田・田地」などがある。