さて日常的に使われるもので「聖人」という言葉があります。
この聖人に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
聖人がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは聖人の読み方と意味、「せいじん」と「しょうにん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.聖人の正しい読み方は「せいじん」「しょうにん」?
では聖人の正しい読み方は、「せいじん」「しょうにん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、聖人の正しい読み方は「せいじん」「しょうにん」の両方になります。
聖人の”聖”は「ひじり」「せい」「しょう」、”人”は「ひと」「じん」「にん」と読むことができます。
一般的には聖人は「せいじん」と読むことがほとんどです。
ただ聖人を「せいじん」「しょうにん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説します)
また聖人(せいじん)のように「聖(せい)」が用いられている言葉には、
「聖域(せいいき)・四聖(しせい)・聖火(せいか)・聖者(せいじゃ)」などがあります。
聖人(せいじん)のように「人(じん)」が用いられている言葉には、
「人格(じんかく)・人員(じんいん)・人心(じんしん)・人外(じんがい)」などがあります。
次の章で聖人の意味と類義語について解説していきます。
2.聖人の意味と類義語について
では聖人の意味と類義語について見ていきましょう。
まず聖人(せいじん)は「人徳が非常に優れた理想的な人物のこと/清酒の別称のこと」の意味として用いられています。
清酒は”聖人(せいじん)”と呼ばれるのに対して、濁酒(だくしゅ)は”賢人(けんじん)”と呼ばれ、賢人は聖人に次いで徳のある人のことを指しています。
聖人を「せいじん」と読むと上記のような意味になりますが、
「しょうにん」と読むと「学徳を備えた僧のこと/仏・菩薩(ぼさつ)のこと」の意味となります。
このように聖人は「せいじん」「しょうにん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また聖人の類義語としては、「聖者(せいじゃ)・四聖(しせい)・和尚(おしょう)・僧侶(そうりょ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても聖人と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「聖人の読み方と意味、”せいじん”と”しょうにん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 聖人の正しい読み方は「せいじん」「しょうにん」の両方。
- 聖人(せいじん)は「人徳が非常に優れた理想的な人物のこと/清酒の別称のこと」の意味。
- 聖人(しょうにん)は「学徳を備えた僧のこと/仏・菩薩のこと」の意味。
- 聖人の類義語には、「聖者・四聖・和尚・僧侶」などがある。