このページでは抄本の読み方と意味、「しょうほん」と「さほん」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.抄本の正しい読み方は「しょうほん」「さほん」?

 

結論から言ってしまうと、抄本の正しい読み方は「しょうほん」になります

 

抄本の”抄”は「しょう」と読むことはできますが、「さ」と読むことはできないので、抄本を「さほん」と読むのは間違いです。

 

 

 

また抄本(しょうほん)のように「抄(しょう)」が用いられている言葉には、
「抄録(しょうろく)・抄出(しょうしゅつ)・抄訳(しょうやく)・抄紙(しょうし)」などがあります。

 

抄本(しょうほん)のように「本(ほん)」が用いられている言葉には、
「本当(ほんとう)・本意(ほんい)・本位(ほんい)・本番(ほんばん)」などがあります。

 

 

次の章で抄本の意味について解説していきます。

 

2.抄本の意味について

 

抄本は「原本のある一部分を書き抜いたもののこと/原本の一部分を写しとった文書のこと」の意味として用いられています。

 

 

抄本というと一般的に”戸籍抄本(こせきしょうほん)”という言葉が使われますが、この戸籍抄本というのは、「戸籍に書かれている内容の一部分だけを写しとった文書」を意味しています。

 

例えば3人家族がいて、その場合は戸籍に3人の情報が記載されていますが、そのうち1人だけの情報を写した文書が欲しい場合には”戸籍抄本”を申請します。

 

 

そして反対に”戸籍謄本(こせきとうほん)”と言うと、「戸籍に書かれている内容の全てを写しとった文書」を意味しています

 

なので3人分(3人家族なら)の情報を写した文書が欲しいのであれば、”戸籍謄本”を申請すれば良いというわけです。

 

 

 

抄本を用いた例文としては、「源氏物語の抄本」や、
「戸籍抄本を受け取る」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「原本のある一部分を書き抜いたもののこと」の意味で、
後者の例文は「原本の一部分を写し取った文書のこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また抄本の類義語としては、「覚書(おぼえがき)・謄本(とうほん)・副本(ふくほん)・控え(ひかえ)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても抄本と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「抄本の読み方と意味、”しょうほん”と”さほん”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 抄本の正しい読み方は「しょうほん」で、「さほん」は間違い。
  • 抄本は「原本のある一部分を書き抜いたもののこと/原本の一部分を写しとった文書のこと」の意味。
  • 抄本の類義語には、「覚書・謄本・副本・控え」などがある。

 

 

関連ページ

<難読漢字の一覧>

 

(写真あり)藜、櫛、羆など

【一文字】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など

【野菜・果物・茸】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など

【魚・貝・海藻】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)海驢、犀、猫鼬など

【動物】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など

【鳥】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)薊、金木犀、百合など

【花・植物】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など

【虫】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など

【食べ物・飲み物】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など

【道具・身近なモノ】難読漢字の一覧!

<読み間違えやすい漢字の一覧>

 

哀悼、重複、出生、集荷など

読み間違えやすい漢字一覧!

 

依存、過不足、続柄など

慣用読み(百姓読み)の一覧!

 

<難読漢字の一覧(偏)>

 

(写真あり)鯆、鰍、鰉など

【魚偏】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)蝗、蠍、蝮など

【虫偏】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)梲、栂、樅など

【木偏】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)鎹、鍬、釦など

【金偏】難読漢字の一覧!

 

<覚えておきたい知識>

 

鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など

【知識】一般常識の一覧!

 

(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど

【一般的】物の名前の一覧!