結論から言ってしまうと、抄本の正しい読み方は「しょうほん」になります。
抄本の”抄”は「しょう」と読むことはできますが、「さ」と読むことはできないので、抄本を「さほん」と読むのは間違いです。
次の章で抄本の意味について解説していきます。
抄本は「原本のある一部分を書き抜いたもののこと/原本の一部分を写しとった文書のこと」の意味として用いられています。
抄本というと一般的に”戸籍抄本(こせきしょうほん)”という言葉が使われますが、この戸籍抄本というのは、「戸籍に書かれている内容の一部分だけを写しとった文書」を意味しています。
例えば3人家族がいて、その場合は戸籍に3人の情報が記載されていますが、そのうち1人だけの情報を写した文書が欲しい場合には”戸籍抄本”を申請します。
そして反対に”戸籍謄本(こせきとうほん)”というと、「戸籍に書かれている内容の全てを写しとった文書」を意味しています。
なので3人分(3人家族なら)の情報を写した文書が欲しいのであれば、”戸籍謄本”を申請すれば良いというわけです。
抄本を用いた例文としては、「源氏物語の抄本」や、
「戸籍抄本を受け取る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「原本のある一部分を書き抜いたもののこと」の意味で、
後者の例文は「原本の一部分を写し取った文書のこと」の意味で使用しています。
以上が「抄本の読み方と意味、”しょうほん”と”さほん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど