さて日常的に使われるもので「出店」という言葉があります。
この出店に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
出店がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは出店の読み方と意味、「でみせ」と「しゅってん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.出店の正しい読み方は「でみせ」「しゅってん」?
では出店の正しい読み方は、「でみせ」「しゅってん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、出店の正しい読み方は「でみせ」「しゅってん」の両方になります。
出店の”出”は「で(る)」「しゅつ」、”店”は「みせ」「てん」と読むことができます。
一般的には出店は「しゅってん」と読むことが多いです。
ただ出店は「でみせ」「しゅってん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また出店の”出”の読み方は「しゅつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「しゅっ」という読み方をすることはできません。
出店のように「しゅつてん」ではなく、「しゅってん」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
出店であれば、出(しゅつ)+店(てん)なので、店(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で出店の意味と類義語について解説していきます。
2.出店の意味と類義語について
では出店の意味と類義語について見ていきましょう。
まず出店(でみせ)は「路上などに出した店のこと/本店から分かれてできた店のこと」の意味として用いられています。
出店を「でみせ」と読むと上記のような意味になりますが、
「しゅってん」と読むと「新たに店を出すこと」の意味となります。
このように出店は「でみせ」「しゅってん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
出店を用いた例文としては、「出店(でみせ)が立ち並ぶ」や、
「駅前に出店(しゅってん)する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「路上などに出した店のこと」の意味で、
後者の例文は「新たに店を出すこと」の意味で使用しています。
また出店の類義語としては、「商店(しょうてん)・支店(してん)・本舗(ほんぽ)・売店(ばいてん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても出店と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「出店の読み方と意味、”でみせ”と”しゅってん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 出店の正しい読み方は「でみせ」「しゅってん」の両方。
- 出店(でみせ)は「路上などに出した店のこと/本店から分かれてできた店のこと」の意味。
- 出店(しゅってん)は「新たに店を出すこと」の意味。
- 出店の類義語には、「商店・支店・本舗・売店」などがある。