さて日常的に使われるもので「祝言」という言葉があります。
この祝言に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
祝言がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは祝言の読み方と意味、「しゅくげん」と「しゅうげん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.祝言の正しい読み方は「しゅくげん」「しゅうげん」?
では祝言の正しい読み方は、「しゅくげん」「しゅうげん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、祝言の正しい読み方は「しゅうげん」「いわいごと」になります。
祝言の”祝”は「いわ(う)」「いわ(い)」「しゅく」「しゅう」、”言”は「い(う)」「こと」「げん」と読むことができますが、祝言は「しゅうげん」「いわいごと」と読むのが正しく、「しゅくげん」と読むのは間違いです。
一般的には祝言は「しゅうげん」と読むことがほとんどです。
ただ祝言は「しゅうげん」「いわいごと」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”言”の読み方は「こと」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ごと」という読み方をすることはできません。
祝言のように「いわいこと」ではなく、「いわいごと」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
祝言であれば、祝(いわい)+言(こと)なので、言(後ろの語)の語頭である清音の”こ”が濁音の”ご”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で祝言の意味と類義語について解説していきます。
2.祝言の意味と類義語について
では祝言の意味と類義語について見ていきましょう。
まず祝言(しゅうげん)は「結婚式のこと/祝いの言葉のこと」の意味として用いられています。
祝言を「しゅうげん」と読むと上記のような意味になりますが、
「いわいごと」と読むと「祝いの言葉」の意味のみとなります。
このように祝言は「しゅうげん」「いわいごと」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
祝言を用いた例文としては、「祝言(しゅうげん)を挙げる」や、
「祝言を唱える」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「結婚式のこと」の意味で、
後者の例文は「祝いの言葉のこと」の意味で使用しています。
また祝言の類義語としては、「祝詞(のりと)・寿詞(じゅし)・婚儀(こんぎ)・挙式(きょしき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても祝言と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「祝言の読み方と意味、”しゅくげん”と”しゅうげん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 祝言の正しい読み方は「しゅうげん」「いわいごと」の両方で、「しゅくげん」は間違い。
- 祝言(しゅうげん)は「結婚式のこと/祝いの言葉のこと」の意味。
- 祝言(いわいごと)は「祝いの言葉のこと」の意味。
- 祝言の類義語には、「祝詞・寿詞・婚儀・挙式」などがある。