さて日常的に使われるもので「七回忌」という言葉があります。
この七回忌に使用されている漢字(特に”忌”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは七回忌の読み方と意味、「ななかいき」と「しちかいき」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.七回忌の正しい読み方は「ななかいき」「しちかいき」?
では七回忌の正しい読み方は、「ななかいき」「しちかいき」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、七回忌の本来の読み方は「しちかいき」でしたが、
いま現在では「しちかいき」と「ななかいき」のどちらでも問題はありません。
七回忌の”七”は「なな」「しち」、”忌”は「い(む)」「き」と読むことができます。
七回忌を「ななかいき」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「ななかいき」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、七回忌を「ななかいき」と間違って読む人が増えたために、
「しちかいき」でも「ななかいき」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での七回忌の読み方としては、「しちかいき」と「ななかいき」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には七回忌は「しちかいき」と読むことが多いです。
次の章で七回忌の意味と類義語について解説していきます。
2.七回忌の意味と類義語について
では七回忌の意味と類義語について見ていきましょう。
まず七回忌は「死後満6年目の回忌のこと」の意味として用いられています。
回忌というのは、”人の死後、毎年まわってくる命日のこと”で、
少しややこしいですが一回忌は命日のことを指しています。
なので翌年の命日がきて一回忌と思われている方も多いですが、
実は翌年の命日がきて二回忌(=一周忌)となるんですね。
これにより死後満7年目ではなく、死後満6年目の回忌が七回忌となるわけです。
七回忌の類義語としては、「忌日(きにち)・法事(ほうじ)・法要(ほうよう)・遠忌(えんき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても七回忌と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「七回忌の読み方と意味、”ななかいき”と”しちかいき”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「しちかいき」が本来の読み方で、「ななかいき」は慣用読み。
- 七回忌の読み方は、「しちかいき」「ななかいき」のどちらでも正しい。
- 七回忌は「死後満6年目の回忌のこと」の意味。
- 七回忌の類義語には、「忌日・法事・法要・遠忌」などがある。