さて日常的に使われるもので「直筆」という言葉があります。
この直筆に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
直筆がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは直筆の読み方と意味、「ちょくひつ」と「じきひつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.直筆の正しい読み方は「ちょくひつ」「じきひつ」?
では直筆の正しい読み方は、「ちょくひつ」「じきひつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、直筆の正しい読み方は「ちょくひつ」「じきひつ」の両方になります。
直筆の”直”は「なお(す)」「ちょく」「じか」「じき」、”筆”は「ふで」「ひつ」と読むことができます。
一般的には直筆は「じきひつ」と読むことがほとんどです。
ただ直筆は「ちょくひつ」「じきひつ」のどちらで読むかによって、意味が異なるため注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また直筆(ちょくひつ)のように「直(ちょく)」が用いられている言葉には、
「鉛直(えんちょく)・垂直(すいちょく)・安直(あんちょく)・直面(ちょくめん)」などがあります。
直筆(じきひつ)のように「直(じき)」が用いられている言葉には、
「正直(しょうじき)・直訴(じきそ)・直参(じきさん)・直伝(じきでん)」などがあります。
次の章で直筆の意味と類義語について解説していきます。
2.直筆の意味と類義語について
では直筆の意味と類義語について見ていきましょう。
まず直筆(ちょくひつ)は「筆を真っ直ぐに持って書くこと/事実を隠さずにありのままに書くこと」の意味として用いられています。
直筆を「ちょくひつ」と読むと上記のような意味になりますが、
「じきひつ」と読むと、「直接自分で書くこと。また、その書いた文書のこと」の意味となります。
このように直筆は「ちょくひつ」「じきひつ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
直筆を用いた例文としては、「懸腕直筆(ちょくひつ)」や、
「直筆(じきひつ)のサイン」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「筆を真っ直ぐに持って書くこと」の意味で、
後者の例文は「直接自分で書くこと」の意味で使用しています。
また直筆の類義語としては、「自書(じしょ)・親書(しんしょ)・自記(じき)・自筆(じひつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても直筆と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「直筆の読み方と意味、”ちょくひつ”と”じきひつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 直筆の正しい読み方は「ちょくひつ」「じきひつ」の両方。
- 直筆(ちょくひつ)は「筆を真っ直ぐに持って書くこと/事実を隠さずにありのままに書くこと」の意味。
- 直筆(じきひつ)は「直接自分で書くこと。また、その書いた文書のこと」の意味。
- 直筆の類義語には、「自書・親書・自記・自筆」などがある。