結論から言ってしまうと、直火の正しい読み方は「じかび」になります。
直火の”直”は「なお(す)」「ちょく」「じか」と読むことができますが、
直火は「じかび」と読むのが正しく、「ちょくび」と読むのは間違いです。
また”火”の読み方は「ひ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「び」という読み方をすることはできません。
直火のように「じかひ」ではなく、「じかび」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
直火であれば、直(じか)+火(ひ)なので、火(後ろの語)の語頭である清音の”ひ”が濁音の”び”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で直火の意味について解説していきます。
直火は「料理などで材料に直接火を当てて、焼いたり加工したりすること。また、その火のこと」の意味として用いられています。
鍋やフライパンなどを用いて食材を調理するときは、
調理器具へと火からの熱が伝わって、その熱が器具を通じて食材にも伝わります。
金網などの上に材料を置いて火で焼いた場合は、
金網の隙間から火が材料に直接当たって焼けることになります。
なので鍋やフライパンで焼いたりしたときは直火ではないですが、
金網の上で材料を焼いた場合には直火という扱いになります。
直火を用いた例文としては、「直火で焼く」や、
「直火焼きの料理」のような使い方で用いられています。
以上が「直火の読み方と意味、”ちょくび”と”じかび”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど