このページでは残滓の読み方と意味、「ざんさい」と「ざんし」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.残滓の正しい読み方は「ざんさい」「ざんし」?

 

結論から言ってしまうと、残滓の本来の読み方は「ざんし」でしたが、
いま現在では「ざんし」と「ざんさい」のどちらでも問題はありません

 

残滓の”滓”は「さい」「し」と読むことができます。

 

 

ただ一般的には残滓は「ざんし」と読むことが多いです。

 

 

 

残滓を「ざんさい」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「ざんさい」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。

 

慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。

 

 

簡単に言えば、残滓を「ざんさい」と間違って読む人が増えたために、
「ざんし」でも「ざんさい」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。

 

なのでいま現在での残滓の読み方としては、「ざんし」と「ざんさい」はどちらも正しい読み方となります。

 

次の章で残滓の意味について解説していきます。

 

2.残滓の意味について

 

残滓は「残り滓(かす)のこと/古い時代・制度などの名残(なごり)のこと」の意味として用いられています。

 

 

残滓を用いた例文としては、「容器の底に付いた残滓を除去する」や、「それは旧制度の残滓だ」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「残り滓のこと」の意味で、後者の例文は「古い時代・制度などの名残のこと」の意味で使用しています。

 

 

以上が「残滓の読み方と意味、”ざんさい”と”ざんし”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 「ざんし」が本来の読み方で、「ざんさい」は慣用読み。
  • 残滓の読み方は、「ざんし」「ざんさい」のどちらでも正しい。
  • 残滓は「残り滓のこと/古い時代・制度などの名残のこと」の意味。

 

 

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