結論から言ってしまうと、桟橋の正しい読み方は「さんばし」「さんきょう」の両方になります。
桟橋の”桟”は「さん」、”橋”は「はし」「きょう」と読むことはできますが、
”桟”は「せん」と読むことはできないので、桟橋を「せんばし」と読むのは間違いです。
一般的には桟橋は「さんばし」と読むことがほとんどです。
ただ桟橋は「さんばし」「さんきょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”橋”の読み方は「はし」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばし」という読み方をすることはできません。
桟橋のように「さんはし」ではなく、「さんばし」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
桟橋であれば、桟(さん)+橋(はし)なので、橋(後ろの語)の語頭である清音の”は”が濁音の”ば”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で桟橋の意味について解説していきます。
※上は前者の意味(構造物)の写真
桟橋(さんばし)は「船を横づけして、貨物の積み下ろし、人の乗り降りのために水上に突き出してつくられた構造物のこと/高所に上るために組み立てた傾斜がついた足場のこと」の意味として用いられています。
桟橋を「さんばし」と読むと上記のような意味になりますが、「さんきょう」と読むと「さんばし(構造物)の別名/さんばし(足場)の別名/谷を横切って高く架けた橋」の意味となります。
このように桟橋は「さんばし」「さんきょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
桟橋を用いた例文としては、「船が桟橋に到着した」や、「現場で桟橋を組み立てる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「船を横づけして、貨物の積み下ろし、人の乗り降りのために水上に突き出してつくられた構造物」の意味で、後者の例文は「高所に上るために組み立てた傾斜がついた足場」の意味で使用しています。
以上が「桟橋の読み方と意味、”さんばし”と”せんばし”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど