結論から言ってしまうと、根本の正しい読み方は「こんぽん」「ねもと」の両方になります。
根本の”根”は「ね」「こん」、”本”は「ほん」「もと」と読むことができます。
ただ根本を「こんぽん」「ねもと」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また根本の”本”の読み方は「ほん」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぽん」という読み方をすることはできません。
根本のように「こんほん」ではなく、「こんぽん」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
根本であれば、根(こん)+本(ほん)なので、本(後ろの語)の語頭である”ほ”が半濁音の”ぽ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で根本の意味について解説していきます。
根本(こんぽん)は「物事を成り立たせる基盤となっている事柄のこと」の意味として用いられています。
根本を「こんぽん」と読むと上記のような意味になりますが、
「ねもと」と読むと上記の他に、「植物の根のあたり/柱や立っている物の付け根の部分」の意味も含まれます。
このように根本は「こんぽん」「ねもと」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
根本を用いた例文としては、「それは根本(こんぽん)的に間違っている」や、「木の根本(ねもと)まで掘る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「物事を成り立たせる基盤となっている事柄」の意味で、後者の例文は「植物の根のあたり」の意味で使用しています。
以上が「根本の読み方と意味、”こんぽん”と”ねもと”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど