結論から言ってしまうと、擦るの正しい読み方は「こする」「する」「かする」「なする」「さする」になります。
擦るの”擦”は「こす(る)」「す(る)」「かす(る)」「なす(る)」「さす(る)」「さつ」と読むことができます。
ただ擦るを「こする」「する」「かする」「なする」「さす(る)」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で擦るの意味と類義語について解説していきます。
擦る(こする)は「ある物を他の物に押し付けて動かすこと」の意味として用いられています。
擦るを「こする」と読むと上記のような意味になりますが、「する」と読むと「物と物を力を込めて触れ合わす/すり潰して細かく砕く/使い果たす/研ぎ下ろす」の意味となります。
そして「かする」は「通過するときにかすかに触れる/かすめて奪い取る」、「なする」は「塗り付ける/責任や罪などを他の人に負わせる」、「さする」は「手のひらなどで体や物の表面を、繰り返し軽くこすること」の意味となります。
このように擦るは「こする」「する」「かする」「なする」「さする」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
擦るを用いた例文としては、「博打で財産を擦(す)ってしまった」や、「ボールが足を擦(かす)る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「使い果たすこと」の意味で、後者の例文は「通過するときにかすかに触れること」の意味で使用しています。
また擦るの類義語としては、「摩擦(まさつ)・接触(せっしょく)・研ぐ(とぐ)・磨く(みがく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても擦ると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「擦るの読み方と意味、”こする”と”する”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>