さて日常的に使われることはほとんどないですが、「宰相」という言葉があります。
この宰相に使用されている漢字(特に”宰”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは宰相の読み方と意味、「さいしょう」と「さいそう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.宰相の正しい読み方は「さいしょう」「さいそう」?
では宰相の正しい読み方は、「さいしょう」「さいそう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、宰相の正しい読み方は「さいしょう」になります。
宰相の”宰”は「さい」、”相”は「そう」「しょう」と読むことができますが、宰相は「さいしょう」と読むのが正しく、「さいそう」と読むのは間違いです。
また宰相(さいしょう)のように「宰(さい)」が用いられている言葉には、
「宰領(さいりょう)・主宰(しゅさい)・宮宰(きゅうさい)・国宰(こくさい)」などがあります。
宰相(さいしょう)のように「相(しょう)」が用いられている言葉には、
「相伴(しょうばん)・首相(しゅしょう)・丞相(じょうしょう)・卿相(けいしょう)」などがあります。
次の章で宰相の意味と類義語について解説していきます。
2.宰相の意味と類義語について
では宰相の意味と類義語について見ていきましょう。
まず宰相は「総理大臣。首相のこと/参議の唐名(からな)のこと」の意味として用いられています。
唐名(からな)というのは、”中国風の名称。または中国における名称のこと”です。
また宰相の類義語としては、「大統領(だいとうりょう)・党首(とうしゅ)・首席(しゅせき)・元首(げんしゅ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても宰相と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「宰相の読み方と意味、”さいしょう”と”さいそう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 宰相の正しい読み方は「さいしょう」で、「さいそう」は間違い。
- 宰相は「総理大臣。首相のこと/参議の唐名のこと」の意味。
- 宰相の類義語には、「大統領・党首・首席・元首」などがある。