さて日常的に使われるもので「見物」という言葉があります。
この見物に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
見物がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは見物の読み方と意味、「みもの」と「けんぶつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.見物の正しい読み方は「みもの」「けんぶつ」?
では見物の正しい読み方は、「みもの」「けんぶつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、見物の正しい読み方は「みもの」「けんぶつ」の両方になります。
見物の”見”は「み(る)」「けん」、”物”は「もの」「ぶつ」「もつ」と読むことができます。
ただ見物を「みもの」「けんぶつ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また見物(けんぶつ)のように「見(けん)」が用いられている言葉には、
「会見(かいけん)・外見(がいけん)・見解(けんかい)・見識(けんしき)」などがあります。
見物(けんぶつ)のように「物(ぶつ)」が用いられている言葉には、
「遺物(いぶつ)・異物(いぶつ)・贋物(がんぶつ)・好物(こうぶつ)」などがあります。
次の章で見物の意味と類義語について解説していきます。
2.見物の意味と類義語について
では見物の意味と類義語について見ていきましょう。
まず見物(みもの)は「見る価値のあるもの」の意味として用いられています。
見物を「みもの」と読むと上記のような意味になりますが、
「けんぶつ」と読むと「催(もよお)し物や名所などを見て楽しむこと」の意味となります。
このように見物は「みもの」「けんぶつ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
見物を用いた例文としては、「そいつは見物(みもの)だな」や、
「高みの見物(けんぶつ)」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「見る価値のあるもの」の意味で、
後者の例文は「催し物や名所などを見て楽しむこと」の意味で使用しています。
また見物の類義語としては、「見世物(みせもの)・興行(こうぎょう)・芝居(しばい)・巡業(じゅんぎょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても見物と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「見物の読み方と意味、”みもの”と”けんぶつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 見物の正しい読み方は「みもの」「けんぶつ」の両方。
- 見物(みもの)は「見る価値のあるもの」の意味。
- 見物(けんぶつ)は「催し物や名所などを見て楽しむこと」の意味。
- 見物の類義語には、「見世物・興行・芝居・巡業」などがある。