結論から言ってしまうと、居所の正しい読み方は「きょしょ」「いどころ」の両方になります。
居所の”居”は「い(る)」「きょ」、”所”は「ところ」「しょ」と読むことができます。
一般的には居所は「いどころ」と読むことが多いです。
ただ居所を「きょしょ」「いどころ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”所”の読み方は「ところ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「どころ」という読み方をすることはできません。
居所のように「いところ」ではなく、「いどころ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
居所であれば、居(い)+所(ところ)なので、所(後ろの語)の語頭である清音の”と”が濁音の”ど”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で居所の意味について解説していきます。
居所(きょしょ)は「住んでいる場所のこと/生活の本拠ではないが、一定期間継続して住んでいる場所のこと」の意味として用いられています。
居所を「きょしょ」と読むと上記のような意味になりますが、
「いどころ」と読むと「居る場所のこと」の意味となります。
このように居所は「きょしょ」「いどころ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
居所を用いた例文としては、「あそこが彼の居所(きょしょ)です」や、
「犯人の居所(いどころ)を突き止める」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「住んでいる場所のこと」の意味で、
後者の例文は「居る場所のこと」の意味で使用しています。
以上が「居所の読み方と意味、”きょしょ”と”いどころ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど