さて日常的に使われるもので「忌避」という言葉があります。
この忌避に使用されている漢字(特に”忌”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは忌避の読み方と意味、「きひ」と「いひ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.忌避の正しい読み方は「きひ」「いひ」?
では忌避の正しい読み方は、「きひ」「いひ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、忌避の正しい読み方は「きひ」になります。
忌避の”忌”は「い(む)」「き」、”避”は「さ(ける)」「ひ」と読むことができますが、忌避は「きひ」と読むのが正しく、「いひ」と読むのは間違いです。
また忌避(きひ)のように「忌(き)」が用いられている言葉には、
「遠忌(えんき)・回忌(かいき)・忌引(きびき)・忌憚(きたん)」などがあります。
忌避(きひ)のように「避(ひ)」が用いられている言葉には、
「回避(かいひ)・退避(たいひ)・避難(ひなん)・避妊(ひにん)」などがあります。
次の章で忌避の意味と類義語について解説していきます。
2.忌避の意味と類義語について
では忌避の意味と類義語について見ていきましょう。
まず忌避は「嫌って避けること/訴訟の当事者が、不公平な裁判を行う恐れのある裁判官・裁判所書記官を職務執行から除外するように申し立てること」の意味として用いられています。
忌避を用いた例文としては、「彼のことを忌避する」や、「忌避の申し立てをする」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「嫌って避けること」の意味で、後者の例文は「訴訟の当事者が、不公平な裁判を行う恐れのある裁判官・裁判所書記官を職務執行から除外するように申し立てること」の意味で使用しています。
また忌避の類義語としては、「嫌気(いやけ)・嫌忌(けんき)・軽蔑(けいべつ)・敬遠(けいえん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても忌避と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「忌避の読み方と意味、”きひ”と”いひ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 忌避の正しい読み方は「きひ」で、「いひ」は間違い。
- 忌避は「嫌って避けること/訴訟の当事者が、不公平な裁判を行う恐れのある裁判官・裁判所書記官を職務執行から除外するように申し立てること」の意味。
- 忌避の類義語には、「嫌気・嫌忌・軽蔑・敬遠」などがある。