さて日常的に使われることはほとんどないですが、「官吏」という言葉があります。
この官吏に使用されている漢字(特に”吏”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは官吏の読み方と意味、「かんり」と「かんし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.官吏の正しい読み方は「かんり」「かんし」?
では官吏の正しい読み方は、「かんり」「かんし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、官吏の正しい読み方は「かんり」になります。
官吏の”吏”は「り」と読むことはできますが、「し」と読むことはできないので、官吏を「かんし」と読むのは間違いです。
官吏の”吏(り)”という字は、”史(し)”という字に似ているため注意が必要です。
また官吏(かんり)のように「官(かん)」が用いられている言葉には、
「官軍(かんぐん)・官製(かんせい)・官邸(かんてい)・官僚(かんりょう)」などがあります。
官吏(かんり)のように「吏(り)」が用いられている言葉には、
「汚吏(おり)・胥吏(しょり)・税吏(ぜいり)・能吏(のうり)」などがあります。
次の章で官吏の意味と類義語について解説していきます。
2.官吏の意味と類義語について
では官吏の意味と類義語について見ていきましょう。
まず官吏は「役所で公務に従事する人。役人のこと/国家公務員の旧称のこと」の意味として用いられています。
官吏を用いた例文としては、「官吏の制服を着る」や、
「彼は新人の官吏だ」のような使い方で用いられています。
また官吏の類義語としては、「公吏(こうり)・公僕(こうぼく)・公人(こうじん)・公務員(こうむいん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても官吏と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「官吏の読み方と意味、”かんり”と”かんし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 官吏の正しい読み方は「かんり」で、「かんし」は間違い。
- 官吏は「役所で公務に従事する人。役人のこと/国家公務員の旧称のこと」の意味。
- 官吏の類義語には、「公吏・公僕・公人・公務員」などがある。