結論から言ってしまうと、金気の正しい読み方は「かなけ」「きんき」「かねけ」になります。
金気の”金”は「かね」「かな」「きん」、”気”は「き」「け」と読むことができます。
一般的には金気は「かなけ」と読むことがほとんどです。
ただ金気を「かなけ」「きんき」「かねけ」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また金気(かなけ)のように「金(かな)」が用いられている言葉には、
「金轡(かなぐつわ)・金槌(かなづち)・金棒(かなぼう)・金仏(かなぶつ)」などがあります。
金気(きんき)のように「金(きん)」が用いられている言葉には、
「換金(かんきん)・基金(ききん)・元金(がんきん)・金貨(きんか)」などがあります。
金気(かねけ)のように「金(かね)」が用いられている言葉には、
「金蔓(かねづる)・金目(かねめ)・金箱(かねばこ)・金偏(かねへん)」などがあります。
次の章で金気の意味と類義語について解説していきます。
金気(かなけ、かねけ)は「水の中に含まれる鉄分のこと/金属類のこと/新しい鉄製の鍋や釜で湯を沸かしたときに浮かび出る赤黒い物のこと」の意味として用いられています。
金気を「かなけ」「かねけ」と読むと上記のような意味になりますが、「きんき」と読むと「秋の気配のこと」の意味となります。
金気を「きんき」と読んで”秋の気配”の意味となるのは、”万物は5つの元素(火・水・木・金・土)からなる”という中国における自然哲学の思想から来ています。
この思想のことを”五行説(ごぎょうせつ)”と呼び、その五行説において、
金を四季に割り当てると秋に当たることから、「秋の気配」の意味となっています。
金気を用いた例文としては、「その水は金気(かなけ)がある」や、
「この鍋は金気(かなけ)が出る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「水の中に含まれる鉄分」の意味で、
後者の例文は「新しい鉄製の鍋や釜で湯を沸かしたときに浮かび出る赤黒い物」の意味で使用しています。
また金気の類義語としては、「鉄分(てつぶん)・金属(きんぞく)・金物(かなもの)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても金気と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「金気の読み方と意味、”かなけ”と”きんき”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>