さて日常的に使われるもので「趣」という言葉があります。
この趣に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
趣がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは趣の読み方と意味、「おもむき」と「しゅ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.趣の正しい読み方は「おもむき」「しゅ」?
では趣の正しい読み方は、「おもむき」「しゅ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、趣の正しい読み方は「おもむき」「しゅ」の両方になります。
これは”趣”という字の訓読みと音読みでの読み方で、
訓読みでは「おもむき」と読むことができ、音読みでは「しゅ」と読むことができます。
ですので趣は「おもむき」「しゅ」の両方の読み方が正しいです。
ただ趣を「おもむき」「しゅ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
次の章で趣の意味と類義語について解説していきます。
2.趣の意味と類義語について
では趣の意味と類義語について見ていきましょう。
まず趣(おもむき)は「風情(ふぜい)のある様子のこと/気配。感じのこと/だいたいの内容のこと/心が動く方向のこと」の意味として用いられています。
趣を「おもむき」と読むと上記のような意味になりますが、
「しゅ」と読むと「風情のある様子/心が動く方向/衆生が死後に、生前の業によって赴く世界」の意味となります。
衆生(しゅじょう)というのは、”心を持つすべての存在”のことを意味します。
このように趣は「おもむき」「しゅ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
趣を用いた例文としては、「趣のある景色」や、
「秋の趣が深くなる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「風情のある様子」の意味で、
後者の例文は「気配。感じ」の意味で使用しています。
また趣の類義語としては、「情趣(じょうしゅ)・風情(ふぜい)・趣向(しゅこう)・余韻(よいん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても趣と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「趣の読み方と意味、”おもむき”と”しゅ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 趣は訓読みで「おもむき」で、音読みで「しゅ」と読む。
- 趣(おもむき)は「風情のある様子のこと/気配。感じのこと/だいたいの内容のこと/心が動く方向のこと」の意味。
- 趣(しゅ)は「風情のある様子のこと/心が動く方向のこと/衆生が死後に、生前の業によって赴く世界のこと」の意味。
- 趣の類義語には、「情趣・風情・趣向・余韻」などがある。