さて日常的に使われるもので「越冬」という言葉があります。
この越冬に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
越冬がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは越冬の読み方と意味、「えっとう」と「こすふゆ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.越冬の正しい読み方は「えっとう」「こすふゆ」?
では越冬の正しい読み方は、「えっとう」「こすふゆ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、越冬の正しい読み方は「えっとう」になります。
越冬の”越”は「こ(す)」「えつ」、”冬”は「ふゆ」「とう」と読むことができますが、越冬は「えっとう」と読むのが正しく、「こすふゆ」と読むのは間違いです。
また越冬の”越”の読み方は「えつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「えっ」という読み方をすることはできません。
越冬のように「えつとう」ではなく、「えっとう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
越冬であれば、越(えつ)+冬(とう)なので、冬(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で越冬の意味と類義語について解説していきます。
2.越冬の意味と類義語について
では越冬の意味と類義語について見ていきましょう。
まず越冬は「冬を越すこと」の意味として用いられています。
越冬を用いた例文としては、「越冬の準備をする」や、
「越冬のための小屋を建てる」のような使い方で用いられています。
また越冬の類義語としては、「冬眠(とうみん)・越年(えつねん)・冬構え(ふゆがまえ)・冬ごもり」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても越冬と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「越冬の読み方と意味、”えっとう”と”こすふゆ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 越冬の正しい読み方は「えっとう」で、「こすふゆ」は間違い。
- 越冬は「冬を越すこと」の意味。
- 越冬の類義語には、「冬眠・越年・冬構え・冬ごもり」などがある。